51歳で乳がんが見つかり、手術療法で両胸を全摘、左側の腋窩リンパ節郭清(脇のリンパ節をまるごと切除)しましたkosatoです。
手術後の病理検査で左のリンパ節から予想以上の転移が見つかり、想定外の化学療法(抗がん剤治療)が始まりました。
現在、抗がん剤が始まってから3か月と少し…
色々な副作用がありながら日常生活を送っていますが、今日は「疲れ」について書きます。
副作用として目に見える症状がなくても「なんだか疲れやすい」と感じることが多いので、その「疲れ」の原因を改めて整理して考えてみようと思います。
私なりの対処の仕方も書きますので、同じような思いをされている方がいましたら参考にしてみてください。
まず、抗がん剤治療は想像以上に体力を消耗します。
私の場合、手術から1ヶ月ほどで抗がん剤がスタートしたので、手術のダメージ・入院による体力低下からまだ復活しないままの体でした。
抗がん剤はがん細胞だけでなく、正常な細胞も巻き添えにします。
細胞を攻撃する薬ですから。そりゃダメージ受けますって!
一見いつも通りに見えても本人はしんどいのです。
はじめは少し無理していました
うちの夫は在宅勤務です。
仕事で忙しくしている夫を横目に休んでいるのが申し訳ない気持ちになったり、いたたまれなくなったりもしました。
夫がリビングに入ってくると何か用事をしているフリをしたりして…
はじめの頃はそんな感じでした。
頑張らなくてはいけないと思っていたのです。
家族にわかってもらう
でも回数を重ねるにつれ「無理していては続かない」と気づきました。
抗がん剤治療にも一旦は「終わり」がありますから、そこまでは治療に専念しようと。
体力はもちろん、メンタルも疲れています。
2時間半とか点滴を刺されるだけでも嫌じゃないですか。
刺したところ以外に痛みなどは特にありませんが、抗がん剤投与前には毎回緊張してしまいます。
おそらく気のせいである胃のムカつきを「気のせい、気のせい」と言い聞かせて抑えています。
(抗がん剤投与の当日の流れはこちらの記事へ)
そのうち血液検査の数値に表れてきたり、実際に熱が出たりします。
そうなったら「仕方ないじゃん」てなります。
血液検査の数値のような分かりやすいデータがあれば簡単ですが、そうでなくても「しんどさ」を家族にわかって貰うように体調の話を普段からします。
例えば「今日は調子が良い」という日もそれを伝えます。
そうすれば「今日はどうかな」と考えて貰えるからです。
やる気がない時の家事どうする?
もちろん、最低限の家事はしています。
そこは元の生活と変わりません。
ただ、明らかに疲れやすいので、自分ルールを決めました。
いつもの基本の家事にプラスして1個だけ何かを成し遂げれば良い、としました。
例えば「お風呂の排水溝だけピカピカにする」とか「子供の服にあった小さな綻びを縫う」とか「いらない雑誌を束ねる」とか、ほんの小さなことです。
どれも1個としてカウントします。
そんな感じの小さなミッションを1日1個できていればオッケー。
ガス台の掃除は今日やらなくても明日やればいいじゃない。
その代わり明日は排水溝はやりません。
あれやこれやを完璧にやろうとして、結局できなくて自己肯定感が下がるより、1個のミッションを「できた!」ってした方が頑張れると思います。
もちろん、汚れが気になって気になって逆に精神衛生上よろしくない、という人は別ですが。
その方は思う存分にお掃除をして、料理を手抜きしましょう。
ちなみに私の場合、本人に食欲がないので料理が楽しく感じられません。
食欲がないので献立が決まりません。
抗がん剤治療が始まったばかりの頃は夫や息子が順番に夕飯を作ってくれたりもして楽をさせて貰いました。
抗がん剤後半になり、ウィークリーパクリタキセル(2週間に1度の時よりも少量の抗がん剤を毎週投与)に変わったのですが、最近は大きなダメージが見えないからかあまりやってくれません…
(ウィークリーパクリタキセルになった経緯はこちら)
料理する気が起きない時の工夫について、お伝えすることがまとまれば記事にしたいと思っています。
疲れやすさの原因はどこからくる?
疲れやすさの原因は色々とありますが、まずは体力の低下。
抗がん剤は健康な細胞にも作用しますので平気な訳がありません。
抗がん剤の副作用による味覚異常で食欲不振(低栄養状態)であり、精神面からの睡眠不足もあったりして体力は低下してあたりまえの状態です。
(味覚異常についての記事はこちら)
その上、副作用の脱毛により、外出が少し億劫になります。
見た目の変化がツラいですし、ウィッグを被るにしても自然に仕上げるのに手間取ってお出かけ前に時間がかかります。
夏はウィッグが暑くて顔周りにめっちゃ汗をかきます。(7月現在)
そんな状態でウォーキングとか行くのはちょっとなぁ…
ま、帽子で行けばいいんですけどね。
(脱毛の過程、お気に入りの帽子については脱毛の記事にあります)
それと私は血液検査にも表れている「貧血」の症状が疲れやすさの原因になっています。
体勢を急に変えたり長く下を向いていたりすると気持ちが悪くなったります。
そして全身に倦怠感があります。
これが今の私の「疲れやすさ」最大の原因だと考えます。
何か作業したあとはゆっくりと体勢を戻して長い呼吸をして落ち着きます。
白血球も減少しているので無理をして体力を失っては感染症に罹りやすくなります。
無理すると後がつらくなります。無理はしません!
疲れやすさの原因をまとめると
- 抗がん剤の副作用による食欲不振・食事量減少→低栄養状態
- 抗がん剤の副作用である下痢などによる体力消耗
- 治療自体による体力の消耗(通院、抗がん剤投与、服薬など)
- 精神的な原因(治療に伴うストレスなど)
- 精神面などからくる不眠
- 貧血によるめまい・倦怠感
最後に
治療前は「疲れていても頑張る」が当たり前でした。
でも今は違います。
疲れたら休むことも治療の一部。
そう思えるようになってから、少し気持ちが楽になりました。
もし今、「前みたいに動けない」と落ち込んでいる方がいたら、自分を責めないでください。
自分のこととして考えると焦りばかりが湧いて来ますが、あなたの周りの人(例えば、私なら今この文章を読んでくれているあなた)に置き換えて考えると「無理して頑張れ」なんて気持ちにはならないと思います。
私と同じく、「自分を責めないで」「自分の体だけを考えて」と思うはずです。
今は体が頑張ってくれている最中なんだと思います。
体調を見ながらゆっくりと自分のペースでできることをやっていきましょう。

