51歳で乳がんが見つかり、両胸の全摘と左側の腋窩リンパ節郭清(脇のリンパ節をまるごと切除)を受けました、kosatoです。
乳がんの手術が決まると、手術そのものだけではなく、
「入院したら何をするんだろう?」
「手術の前日は何をするの?」
「手術後はいつから歩ける?」
「ドレーンはいつまでついている?」
「シャワーはいつから?」
など、細かいことも気になりますよね。
私も実際に入院するまでは、分からないことがたくさんありました。
そこで今回は、私が実際に経験した、乳がん手術の入院から退院までの流れを、できるだけ細かくまとめてみます。
これから入院・手術をする方が、少しでも入院生活をイメージする参考になれば嬉しいです。
※ここで紹介しているのは、私が入院した病院での経験です。手術内容や入院期間、処置などは病院によって異なります。
乳がん手術の入院期間は?私の場合は8日間でした
私の場合は、手術の前日に入院し、入院8日目の午前中に退院しました。
大まかな流れはこんな感じです。
| 入院日 | 主な出来事 |
|---|---|
| 1日目 | 入院・アイソトープ注射・各種説明・手術準備 |
| 2日目 | 手術・点滴・尿のチューブ・ドレーン |
| 3日目 | 尿のチューブを外す・点滴を外す・歩行・パジャマへ着替え |
| 4日目 | リハビリ開始・下半身シャワー |
| 5日目 | リハビリ |
| 6日目 | 入院生活・退院に向けて経過観察 |
| 7日目 | 入院生活・退院に向けて経過観察 |
| 8日目 | ドレーンを抜く・午前中に退院 |
ここからは、1日ずつ詳しく書いていきます。
入院1日目|手術前日の流れ
朝8時までに入院病棟で受付をしました。
荷物もあったので夫に付き添ってもらいましたが、面会時間外ということもあり、あまり長く一緒にはいられません。
病室が決まったら夫と一緒に部屋を確認し、「じゃあ、明日の手術のときにまた来てね」ということで、夫とはいったん別れました。
私はベッドで荷物を整理し、病衣に着替えました。
手術前日にやったこと
この日にやることは、思っていたよりたくさんありました。
- センチネルリンパ節生検のためのアイソトープ注射
- 弾性ストッキングの採寸
- 栄養士さんとの食事についての確認
- 薬剤師さんとの薬の確認
- 担当医から手術当日の流れについて説明
- 主治医の確認
- シャワー
などです。
センチネルリンパ節生検のためのアイソトープ注射
手術前に、センチネルリンパ節生検のための注射をしました。
放射線物質を使うため、放射線科で行いました。
私の場合は、これがかなり痛かったです。
息が止まる痛さです。声もでません。
ネットの口コミなどで「痛くなかった」っていう人もいます。何の違いなのでしょう。
そして、弾性ストッキングを使用するため、ふくらはぎの採寸もしました。
栄養士さんとは食事について、薬剤師さんとは普段飲んでいる薬などについて確認。
手術を担当する先生(執刀医ではない)からは、当日の流れや、どんな手術をするのか説明がありました。
「手術の内容をきちんと理解しているか」という確認のため、受ける手術について自分の口から言わせる一問一答のようなやり取りもありました。
そして切除する側の胸に印をつけていきました。
主治医の先生(執刀医)も夕方に顔を出してくれました。
とにかくこの日は、入れ替わり立ち替わり、いろいろな人が病室に来て、説明や確認をしていくという感じでした。
そして、手術前なのでこの日は必ずシャワーを浴びること、とのことで夕方にシャワーを浴びました。
入院2日目|乳がん手術当日の流れ
いよいよ手術当日です。
この日は朝ごはんは食べません。
朝起きて経口補水液だけを飲み、自分で弾性ストッキングを履きます。
朝一番の手術だったので、8時45分くらいに看護師さんが病室へ迎えに来ました。
トイレは先に済ませておきます。
手術室へは自分で歩いて行きます。
メガネとマスクだけで、手ぶらで向かいました。
手術室へ向かう途中、夫にセキュリティボックスの鍵を預けました。
手術中、家族はどこで待つ?
万が一の時の判断や状況説明のために、手術中、家族の誰かが病院に来てるように言われていました。
病院によると思いますが、院内で連絡がつけば、ロビーなど決められた場所にずっといる必要はないとのことでした。
私の場合は夫が病院内で待っていました。
後から聞いたところ、手術が終わった段階で夫に知らせがいき、その後、執刀医の先生から手術の詳細について説明を受けたそうです。
私の場合、左のリンパ節に転移があったこと、リンパ節郭清を行ったこと、などです。
この時、摘出標本(摘出した腫瘍)を見せられたそうです。
私は父の手術で経験していましたが、夫は初めてのことで衝撃を受けていました。笑
手術室での本人確認
手術室では、名前や生年月日の確認を何度もされます。
そして印象に残っているのが、
「どちらの胸を切るのか」を自分の口から言うこと。
手術室でも、名前と生年月日、説明された内容と間違いがないかを本人の口から言って確認しました。
メガネは手術室入口にあったトレイに置き、マスクはしたまま手術台へ。
自分で手術台に横になり、マスクの上から麻酔を吸入しました。
手術が終わって目が覚めたら
手術が終わると、名前を呼ばれて目を覚まします。
手術前日に先生から、
「起きたとき、喉に管が入っているのでパニックになる人がいるけれど、落ち着いて呼吸してね」
と説明されていました。
実際に、目が覚めたときには喉に呼吸を助ける管が入っています。
事前に聞いていたので、「これのことか」と落ち着いて思えました。
その後はベッドに寝かされたまま病室へ戻ります。
病室に戻ったときについていたもの
病室に戻ったときには、
- 点滴
- 尿を排出するためのチューブ
- 傷から血液などを排出するドレーンチューブ
がつながっていました。
私の場合、左側は胸とリンパ節からそれぞれチューブが出ており2本のドレーンがありました。
この日は食事はできません。
麻酔の影響もあったと思いますが、ウトウトしていて、後から考えるとあまり記憶がありません。
入院3日目|手術翌日の過ごし方
翌日になると、少しずつ普段の生活に戻っていきます。
朝ごはんを食べて、全部食べることができれば点滴を外してもらえます。
私はなんとなく便意を感じていたこともあり、尿のチューブを外してもらい、歩いてトイレへ行きました。
尿のチューブが入っている間は、尿は自動的に排出され、尿意は感じませんでした。
チューブを外してもらった後、看護師さんが体を拭いてくれました。
そして、手術用の病衣から普通のパジャマに着替えます。
ただ、この日はまだお風呂には入れません。
手術後のドレーンと傷の確認
入院中は毎日、先生が傷やドレーンの状態を確認しに来ます。
ドレーンから出ている血液などの量も確認します。
毎日何時に確認すると決まっているようで、夜中には看護師さんが懐中電灯を持って、ドレーンの様子を見に来てくれました。
入院4日目|乳がん手術後のリハビリ開始
4日目からはリハビリが始まりました。
まずは病室までリハビリの先生が来て、「リハビリの目的」、「リハビリで目指す状態」についてお話があります。
その後、リハビリ室まで移動。自分で歩いて行きます。
そこで、
- 腕の上げ下げなどリハビリ
- 入院中も日に何度か自分で行うこと
- 腹式呼吸の効果
- 退院後に自分でできる運動
などを教えてもらいました。
この日から、下半身のみシャワーができるようになりました。
入院5日目|リハビリは毎日の積み重ね
リハビリは入院中毎日行われます。
この日もリハビリ室へ行ってリハビリをしました。
無理がない程度に自分でも教えてもらった動きを繰り返します。
少しずつ、退院後の生活に向けて体を動かしていく感じです。
入院6〜7日目|退院を待つ
6日目、7日目は、私の場合は特に大きな出来事はありませんでした。
リハビリをしたり、ドレーンの状態を確認してもらったりしながら、退院を待って過ごしました。
実際の入院生活では、毎日何か特別なことが起こるわけではありません。
なので、ここは無理に話を膨らませず、私の場合は「退院に向けて過ごした」としておきます。
入浴に関しては、傷口を濡らしてはいけないので下半身浴と洗髪のみシャワーで行いました。
入院8日目|ドレーンが抜けて退院
入院前の説明で入院期間について、
「リンパ節郭清がなければ1週間程度、リンパ節郭清があった場合にはもう少しかかって10日から13日くらい」
と聞いていました。
ところが入院6~7日目あたりから「経過がとても良い」「早く退院できるかも」と言われていました。
退院の目途はドレーンチューブから排出される血液の量を見て決まります。
毎日看護師さんや先生がドレーンの様子を見に来てくれるのですが、退院のタイミングは主治医の先生が判断します。
主治医の先生はご自身がお休みの日以外、毎日来てくれるのですが、「すごく経過が良い」と言っていました。
前日(入院7日目)に、
「明日帰れそう」「心配なようならもう少し泊ってもいいけど、どうする?」と言われました!
体力も落ちていたし心配なこともありますが、病院のベッドで腰も痛くなっていたので退院する方向でお願いしました。
この日、朝一番にドレーンチューブを抜いてもらいました。
皮膚からにょっきり出ているチューブをどう抜かれるのか怖かったのですが、先生2人と看護師さん1人の3人がかりでパッパッと。
固定してあったテープを剥がし、チューブは「にゅるん」とあっけなく抜けました。
一瞬でした。
そして、チューブが出ていた穴と、傷口のテープを新しくしておしまい。
そして、午前中のうちに退院。
手術前日に入院してから、8日目の退院となりました。
退院してからの傷について知りたい方は「退院してからの傷のケアと経過」の記事をご覧ください。
乳がん手術の入院から退院までを振り返って
こうして振り返ってみると、入院中は毎日少しずつできることが増えていきました。
手術当日はベッドの上で過ごしていたのが、翌日には歩いてトイレへ行き、4日目にはリハビリが始まり、8日目にはドレーンを抜いて退院。
入院前は分からないことが多かったのですが、実際に経験してみると、「今日はここまでできるようになる」という感じで、少しずつ日常に戻っていくんだなと思いました。
これから乳がんの手術を受ける方にとって、少しでも入院生活をイメージする材料になれば嬉しいです。

