こんにちは、kosatoです。
51歳で乳がんになり、手術・抗がん剤治療を経て、現在は放射線治療を受けています。
予定していた抗がん剤治療がひとまず終わり、放射線治療に通っている今、目立った副作用もなく久しぶりに経験するすっきりとした体調です。
足の痺れが残っていたり、胃の具合が余り良くなかったりするのだけど、明らかな体調の変化!
体の奥にずっとあった「重し」が取れたような…
今だからこそ、抗がん剤治療のことを改めて振り返ってみようと思います。
抗がん剤治療に抱いていたイメージ
「頭にスカーフを巻いた患者が真っ青な顔で嘔吐している」
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「抗がん剤治療が必要」と告げられた時、真っ先に思い描いたのはそんなシーンでした。
スカーフの中の髪はもちろん抜けていて、顔色も真っ青…
昔の映画やドラマで見かけたそんなシーンが、イメージとして強く残っていました。
もちろん、乳がんになった時から抗がん剤のことは頭の隅にあり、自分としては、できれば受けたくない治療でした。
その後、必要な検査が終わり、手術の詳細が決まった頃には、こう考えていました。
「自分の乳がんは取れば大丈夫なんだ。あとは薬を飲みながら平らになった胸に慣れるのと、体力を回復していけばいいんだ。」
というのも検査の結果が悪くないものだったからです。
手術前、検査は外来専門の先生が担当
私の場合、近所の乳腺クリニックで、まず左胸に乳がんがみつかりました。
その後、手術ができる現在の総合病院を紹介されました。
現在の病院では、はじめに乳腺外科の外来担当の先生が診察をしてくれて、必要な検査のスケジュールを組み立ててくれたり、手術日を抑えてくれたりします。
手術日とともに執刀する担当医が決まり、検査が終わってすべてのデータが揃ってから担当医の診察が入ります。
検査のための通院では、最初に会った外来担当の先生が毎回診てくれていました。
色々な検査を経て、私の乳がんがどのようなものなのか、だんだんと全貌が見えてくる訳です。
この時の外来の先生はとても面白い先生でした。
最初の診察では少し緊張していたのですが、分かりやすく、そして深刻になり過ぎない言葉で説明してくれて、とても助かりました。
実は少しおっちょこちょいな先生で、執刀医ではないと聞いてホッとしてしまったのを覚えています。
パソコン入力を間違えて「あー違った!」と大きな声で言ったり、診察中に席を立って、戻った時に椅子に座りそびれて転びそうになったり。
とにかく明るい先生だったので、それには助けられました。
データが出揃った段階で、左右の乳がんの詳細を分かりやすく説明してくれた際に、
「kosatoさんのがんは大人しいがんで、ホルモン療法が有効ながんだから、手術後にホルモン薬を飲むことになると思う」と言われました。
この時点では脇のリンパ節への転移ははっきりせず、「疑わしい」という状態でした。
センチネルリンパ節生検の予定がありましたので、結果次第で治療方針が変わる可能性があるのは理解していました。
とはいえ、この先生の楽観的な雰囲気もあり、自分が抗がん剤治療や放射線治療が必要になるとは想像しませんでした。
抗がん剤治療が必要だと聞いて
手術の際のセンチネルリンパ生検で左脇の腋窩リンパ節に転移がみつかり、リンパ節を切除しました。
そして、その時の検体を調べた結果、リンパ節への転移がとても多かったのです。
こうして、抗がん剤・放射線・ホルモン薬と、乳がん治療のフルコースを受けることになりました。
手術後の検査結果は夫と聞きました。
退院から1週間後、手術から23日後の診察でした。
先生から、抗がん剤治療が必要なこと、抗がん剤の代表的な副作用の話、その副作用を抑える薬について話がありました。
抗がん剤の薬自体は何年も前から変わっていないが、副作用を抑える薬がとても進化しているとのことです。
特に吐き気に関しては、吐き気止めの薬でほとんどコントロールできるそうです。
ひとつ不安が解消されました。
もうひとつ、
気になる副作用である「脱毛」については、「避けられない」とのことでした。
脱毛や爪の変化など、見た目の変化を防いでくれる薬はまだないようです。
白血球の減少についても予防する薬があるとのことで「ジーラスタ」を使用した投与スケジュールを提案されました。
ジーラスタについてkosatoの経験したことはこちらの記事へ
この時、選択肢として3つの投与スケジュールの説明がありました。
使用する抗がん剤は同じものですが、回数や投与の周期に違いがありました。
(タキサン系の薬は「AまたはB」となっていましたが。)
抗がん剤投与の周期を短くし、短期間で治療を終えるためには「ジーラスタを併用」になるとのお話。
この時点では、白血球の減少と言われてもあまりピンときていませんでした。
とにかく、「薬をうまく使えば、日常生活を問題なく過ごせる」と聞き、安心しました。
抗がん剤治療を受け入れる
抗がん剤治療を受けるとすぐに決断しました。
吐き気への恐怖が減ったのは大きかったです。
ただ、脱毛についてはかなり抵抗感がありました。
治療が終われば生えてくることは分かっていますが、髪の毛だけでなく、まつ毛・眉毛まで無くなるなんて。
見た目の変化が大きすぎて。
とはいえ、
そんなことも言っていられないので、体のために頑張ることに決めました。
抗がん剤治療を実際に受けてみて
始まってみたら、想像したよりもずっと副作用がラクだと思いました。
先生の言った通り、吐き気はほとんど感じませんでした。
投与直後のアナフィラキシーショックなど即時型の副作用もありますが、そちらに関しても幸い何もなく…
ずっと頭にあった、あの苦しいイメージとは違っていました。
その時は、そう思ったんです。
でも、
激しい痛みや高熱ではないけれど、
抗がん剤治療期間中ずっと続く不調がここから始まります。
体は慢性的なだるさがあり、確実に体力を奪われました。
体力が落ちているのは自覚していたのですが、それは「運動不足だから」では片づけられません。
ベースの体調がじわじわ悪化している 感じ。
血液の数値が悪くなり貧血の症状が出たり、
口の中が渇きネバついて不快になったり、
手足が腫れて歩くと痛かったり、
下痢が続いたり…
ちなみに「EC療法」では便秘でした。
「パクリタキセル」に変わってからは常時下痢でした。
そして、今考えてみると、地味に一番つらかったのは味覚の変化かもしれません。
食べ物を美味しく食べることは、心の健康に繋がるのだと実感しました。
もちろん体の健康にも。
抗がん剤治療が終わって
抗がん剤が抜けていくと、すべての不調が抗がん剤のせいだったんだと気がつきました。
それこそ名前も付かないような不調まで。
ちょっと歩くだけで息切れが凄かったり、階段や自転車さえもしんどかった日々。
昼間無理して動くと夕方にはぐったりでした。
抗がん剤が終わってみて、そのような不調が全部抗がん剤のせいだったんだなぁ、と実感しています。
特に筋力を付けた訳ではないのに、長く歩けるようになったし、疲れにくくもなりました。
というか、今の体が「普通」です。
ここから体力アップしていくつもりです。
体の調子がよくなれば気持ちも前向きになります。
まだ、放射線治療(記事をアップする段階ではこちらも無事終了)、ホルモン療法と治療は続きますが、
「抗がん剤に比べれば」の気持ちでいます。
「体調はどうですか?」と聞かれれば、いまは「元気です!」と答えます。
